僕が社会人となって入社17年目までお世話になった部署の最高責任者、取締役本部長の話をしたい。
自部署を絶対的に支配するおぞましいほどの存在であった。
いつしか彼を僕はゾーマ様と呼ぶようになった。まさに闇の支配者である。
身長155センチ、体重100キロ、どす黒い顔色に常に不機嫌そうな顔をしている。明らかに不健康体。そしてラスボス感として申し分ない顔立ちだ。
トップダウンという言葉はゾーマ様のために作られたものだと思うほど、指示命令は絶対に上から下。フリーホールよりも直下型である。
下から突き上げようものなら、『バシルーラ」を使い他部署へ飛ばされる恐れがあるほどだ。
絶対服従、この言葉を受け入れざるを得ない事実を突きつけられ、僕の社会人生活は始まった。
僕の人生史上、ゾーマ様を超えるラスボスとは未だ出会っていない。
はじめに言っておくが、ゾーマ様の話はひとつの記事では情報量が多すぎる。反応が良ければ、このシリーズの記事も少しずつ更新していきたいと思う。
今回は、記念すべき1回目の記事。
思い出すだけで、冷や汗が出るほどのあの空気感。あなたもぜひ体感してほしい。
ゾーマ様は言い間違いが多い
基本情報として、ゾーマ様は言い間違いが多い。というか、言葉を雰囲気で覚えている節がある。
あれは、ある日の会議での一幕。総勢20名ほどが集まり、机をコの字で囲んだ。
和やかに話をしていると、ゾーマ様が現れた。会議の場が凍り付き静まりかえる。
おそらく『マヒャド』を唱えたのだろう。
議長は当然ゾーマ様だ。
「それでは、ただ今より会議を始める」
この会議は各担当に発表の機会があって、僕はいつもこの時間が憂鬱でしょうがなかった。気に入らない内容があると、直ぐに雷が落とされる。
『イオナズン』の使い手でもある。
逆鱗に触れないように、じょうずに交わすことだけ考えていた。会議冒頭、どのように発表するかで頭がいっぱいだった。
出席確認が終わり、議事録の確認に移るその時、ゾーマ様が口を開いた。ここでおぞましいほどの迷言が飛び出したのだった。
「議事録の確認は、カツアゲする」
急に胸ぐらをつかまれた気分だ。完全に愛が不足している。
なんだって?議事録をカツアゲだと!議事録は金持ちなのか?悪い態度でもとったのか?
僕は頭が混乱したが、周りを見渡してみると・・・みんな、肩を震わせながら下を向いていた。
そうだ。笑ってしまえば『バシルーラ』確定だからだ。
1度なら耐えられたかも知れない。2度目のカツアゲは、さすがに僕の腹もよじれそうだった。でも僕には、守るべき大切な家族がいる。
こんなところで笑ってしまって家族を路頭に迷わすわけにはいかない。おもいっきり、足をつねってその場をしのいだった。
ゾーマ様に指摘する勇者は当然いない。その後も会議のたびに僕らは胸ぐらをつかまれ金を出せと言われている。
もはや常習犯である。これはパワハラと言って・・・いいのだろう。カツアゲと言っている時点で、『愛』が足りていない。
初回なので、この辺にしておこう。僕のゾーマ様への復讐が今始まった。本人には到底言えないからな。
今後ゾーマ様シリーズが続くとしたら、そこにはなんの学びもないことをここに記録しておく。
もし、あなたが今後のゾーマ様への復讐記録をご覧いただきたいなら、ご購読をお願いしたい。





ゾーマさま!!
きっと、バイキルト駆使しないと倒せないヤツだ!
バシルーラ!懐かしいですね。いつか倒せる日が来るのでしょうか?