「好きな人とだけ付き合えばいい」
ネットビジネスの世界に飛び込んだ時、あるインフルエンサーが放った言葉。当時の僕は、その言葉を受入れようとしていたが、どうしても納得がいかなかった。
その人は言う。好きな人とだけ付き合えば、対人ストレスを受けることもない。好きな人と交流し、同じ方向を向いてやれば、稼ぐ近道にもなるだろう。分からなくもない。稼いでいくためには、必要な考えなのだろうか?
会社員の現実
当時本業の上司はぶっ飛んでいた。後にも先にもこんな人と出会うことはないだろう。出世のコツは「ゴマすりだ!」と堂々と言える人だ。「俺の言う通りにやらないやつは飛ばす!」と人事権を振りかざす人だ。
ボールペンひとつ購買させてもらえないし、取引先にもケンカを売る人だった。僕の知る限り、彼のことを好む人は社内に誰一人いなかった。人に厳しく自分に甘い上司だったし。
それでも僕はこの人がたとえ上司であっても、付き合い続ける選択をした。なぜなら、何より会社で働くことが家族にとって安心の担保だと知っているからだ。
そんな環境を捨てて、好きな人と繋がり稼いでいけばいいじゃないか?
きっとあのインフルエンサーは言っただろう。
当時の僕にはすべてを捨てて飛び出す勇気など持ち合わせていなかった。僕はこの環境に耐えてでも成果を残すことを選択したのだ。好きな人とだけ付き合うなんて会社員である以上、無理難題である。
好きな人とだけ付き合うという考えは、きっと成功者しか知らない世界なのだろう。
子供のコミュニティという世界
長男が小3のとき、スポーツを習いはじめた。マイナースポーツではあるが、自分からやりたい!と言い出した気持ちを尊重した。
この監督さんがまたポンコツだった。言いたいことは山ほどあったが、言葉を選びながら付き合い続けた。本業の上司は僕だけの問題だが、子供絡みの付き合いは妻へも影響が及ぶ。監督の方針で妻としばしばケンカになることもあるぐらいだった。
できるものならこの監督さんとの付き合いを辞めたかったが、子供が主役である。ぶち壊すことはいくらでもできるが、子供の生きがいを奪うのは本望ではない。練習や試合があるたびに親はストレスを抱える。その一方で子供は楽しく取り組んでいる。
この状況、僕と同じように悩んでいる親もたくさんいるのではないか?監督さんだけならまだしも、他の保護者との関係性も出てくる。子供から生まれるコミュニティは、基本的に親の選択権はない。
学校、部活動、習い事、友達関係などこの活動を通して、子供には成長してほしいと願っている。だから、僕らがそこから生じる人間関係を拒否することなんてできないのだ。たれ家は4人の子供がいるから、その分だけコミュニティが生まれてくる。
好きな人とだけ付き合うなんて無責任なことは言えない。
言葉の裏側をとらえる
でも実は、「好きな人とだけ付き合えばいい」という言葉にも救われている。「好きでない人との付き合いは、無理に頑張る必要はない」ともとれるから。この言葉の裏側を捉えてから、好きな人とはとことん付き合えばいいし、そうでない人とはほどほどに付き合えばいいと思っている。
良くも悪くも人はなかなか変わらない。本業の上司も、監督さんもいくら正論を突き付けたところで全然変わる様子はなかった。世の中、そんなに柔軟な人ばかりじゃないんだ。
一方で、自分は自分次第で変えられる。だから自分が付き合い方を変えればいい。違うと思った人には、無理に近づかなければいい。ある意味、冷めた人間になったのかも知れない。
苦手な人との付き合いから得られるもの
しかし不思議なものだ。あれほど嫌悪した元上司の言葉を、今の僕は驚くほど思い出している。上司が購買にケチだったからこそ、決裁権を持つ今は慎重に判断するようになっている。
さすがに人事権は振りかざさないが、難しい判断の局面では上司の顔が思い浮かぶ。
今は天国いや地獄でも怒り狂っているはずだが。
僕は今、スポーツチームを運営しているが、あの時の監督さんの気持ちが少しずつ分かる部分がある。信念が交わることはないが、なるほどと思うことはあるのだ。だから、あの監督さんとの付き合いでも学ぶ機会になっているのだ。
そして、子供から生まれたコミュニティでもワイワイと飲み会をする仲になった人も存在する。普通に生活していたら、生まれるはずのない知り合いだ。
つまりだ。僕の性格によるところもあると思うが、好きではない人との付き合いも大事なんだと思う。
好きではない人=自分の価値観と合わない人
となれば、自分が持っていない何かを持っている人になる。その瞬間は合わないし、イライラもする。逃げてもいいと思う。でも、付き合う前に知っておくといいとは思わない?
ここで効いてくるサブスタックの存在
日常の人間関係で合わない人と向き合い、揉まれ、成長する。だからこそ、ここサブスタックという自分で選んだ心地いいコミュニティの価値がより一層ありがたいものだと感じられる。
現実の世界をがんばるための『大切なよりどころ』と捉えられる。好きな人の記事を読んで共感し、コメントを入れる。やり取りをしながら、その人となりを知っていくことができる。実に適度な距離感である。
この場所ぐらいは自分らしく、肩の力を抜いて大好きなあなたと過ごしていきたいものだ。



すごく共感できました!
自分と気が合う人とだけって居心地はいいかもしれないけれど、すごく限られた世界になってしまう気がします。
無理に付き合っていく必要はないけれど、こういう考えの人もいるよね、っていう他者理解も大切だったりするのかなって思います。
いろんな人がいますよね‥😅学びにしてるたれめるとさん、すごい🌸子どもたちが朝の挨拶をしなかったらブチギレるのに、自分は校長からの挨拶も同僚の挨拶もガン無視って人が印象に残ってます😮