あの日、僕がメンバーにかけた一言。
後になって振り返ると、その一言が「信頼とは何か」を教えてくれた。
僕は勤続22年目に突入した会社員。
ちょうど会社も急成長の時期だったのもあって、特に20代は仕事に忙しい日々を過ごしていた。最初の10年ぐらいは、有休なんてまともに使えたことはない。
与えられた権利は、すべてその年が終わると同時に捨てられていた。
僕の会社は従業員満足度調査というものが行われるようになった。
その中に、「有休の使いやすさ」という項目があった。
もちろん僕は全力で「使いにくい」の数値の最大値を記入してやった。そもそも、忙しさゆえに有休が使うチャンスがない。
それに加え有休取るなんて、何を考えているんだ!という空気感もあった。
「有休をいつでも使える職場」
僕は、この雰囲気を醸成していきたいと心から思った。休んでパチスロ打ちたい。ただご存じの方もいると思うが、強烈な上司がトップにいる。
なかなかこの雰囲気を作るのも簡単じゃない。事態が変わる出来事があった。
2019年4月、労働基準法の改正により有休取得義務化(5日間)がはじまった。
少しずつ有休取得に対して、取りやすい流れが出てきた。
それでも僕の部署は、相変わらず「有休の使いやすさ」の満足度評価は悪い数値が続いていた。
40歳を迎えたその年、僕は管理職になった。僕は「有休をいつでも使える職場」を作れる立場になったのだ。
僕は職場のみんなに
「どの職場よりもたくさん有休を使おう!取得率1位を目指すのだ!」
と宣言した。言うのは簡単だけど、取得率はそう簡単に上がらなかった。
これまで根付かされた有休に対する文化を覆すのは、そう簡単な話じゃないのだろう。どうすれば有休取得が増えるのか?
まずは、自分から率先してガンガン有休取得した(笑)
上司も休んでいるから、私も休んでいいよね。という雰囲気が少しずつ出てきた。
「有休の使いやすさ」の満足度評価も少しは向上してきた。でも、もっとみんなに有休を遠慮なく使って欲しいと考えている。
みんな、職場に迷惑をかけるのを心配している部分もあるのだろう。
どうすれば、その心配を取り除いてあげれるだろうか?みんな有休を使えば、持ちつ持たれつの関係である。誰かがいなければ、誰かがカバーをする。
職場はそうやってまわっていくものだ。
その心のつっかえをどうにか取って、気持ちよく休んで欲しい考えていた。
ある時、メンバーが僕のデスクへやってきて、申し訳なさそうに言った。
「明日、有休をいただいてもいいでしょうか・・・」
どうやらお子さんが体調を崩し、明日は奥さんに代わって看病したいとのことだった。
正直に言うと、翌日はかなり忙しかった。
「これは、痛いな・・・」
そう思った。でも、僕の口から出た言葉は違っていた。
「もちろん休んでください。明日だけとは言いいません。
体調が戻らないのならば明後日もその次も休んでください。
あなたのお子さんの看病はあなたにしかできませんから。
仕事はみんなでカバーしますから、家族を最優先に行動してください。」
そのメンバーはえッ?と驚いた表情の直後、安心した様子だった。
きっと勇気をもって伝えてきたのだろう。
明日休みづらいのは本人も重々分かっているのだ。
会社は、残念ながら僕がいなくたってまわるし、誰かがカバーをする。
でも、家庭はそうじゃない。子供やパートナーを守れるのはあなただけなのだ。
そのぬくもりは今だけでなく、家族の絆となり、今後へとつながっていく。
有休は労働者の権利であり、それをしっかりと活用させるのが上司の仕事だと思う。
僕が入社したころは、仕事優先、家庭は二の次という考え方だった。僕自身もそういう考えだったし、事実受け入れていた。子供の運動会に行けなかったこともある。
でも時代の流れと共にこの考えも変化した。
『プライベートが充実してこそ仕事がうまくいく』
少なくとも僕は、こういう考えに変わった。
そして僕があの日メンバーにかけた声掛け。
あの時のメンバーの表情を見たとき、僕も嬉しくなった。
あの時僕は、相手を驚かせようと思って言ったわけではない。
でも結果として、その「期待を超えた一言」が安心につながったのだと思う。
あの時は、咄嗟に出た言葉ではあったけど・・・この発見がすごく大きかった。
仕事の成果物も相手の期待以上のものを提出する。
家事も食器洗いだけでなく、明日の準備までやる。
など、相手が想像していた成果物を超えていくと自然と信頼感に繋がっていく。
期待を超えると信頼になるということだ。
人は、してもらったことよりも「想像を超えて大切に扱われた瞬間」を忘れない。
もちろん無理のない範囲でいいと思う。
たとえば、自分が得意な分野の時とか、心に余裕がある時にやるとか。
相手の喜ぶ顔は、結果的にこちらも笑顔にしてくれる。
サブスタックでも同じではないかと思っている。
「コメントを残す」だけなら期待通り。
でも、一歩踏み込んで相手の記事を読んだ感想を書いたり、紹介したり、応援したり。
そんな小さな『期待以上』の積み重ねが、この場所の温かさを作っている気がする。
そしてその温かさがあるから、また誰かが安心して言葉を届けたくなる。
僕は、そんな循環を大切にしてサブスタックを楽しんでいきたい。
あなたも誰かから期待を超えたコメントをもらったことがあるのではないだろうか?
もしよかったら、その素敵なエピソードをコメント欄でシェアしてください。
実は、この話には続きがあります。
ぜひ、「期待を超えると信頼になる」これが理想ではなく現実になる瞬間をごかくにんください。




たれさん、なんて素敵な上司ですか!
わたしは一度だけ、たれさんのような上司とお仕事をしたことがあります。
でも、それは、外国人の上司でした。英語がわからない私をいつもフォローしてくれて
助けてくれた上司を思い出しました🌸
仕事は誰かがフォローできるけど、家庭はその人にしかフォローできない!
まさにそうですよね。そんな理解のある上司だからこそ、みなさんがついてきてくれますね!
素敵な記事を読ませていただきましたー!
たれさん、めっちゃいい上司ですね!
どこかのラスボスとは正反対じゃないですか😁
育休も整ってますか?