期待を超えると信頼につながる話には、実は続きがある。
先にこのお話をご覧いただけると、内容が繋がります。
2年前、僕は新しい部署の管理職として異動してきた。
これまでとまったく違うメンバーとの仕事に僕は不安と期待を抱いていた。
今日は、そのメンバーのひとりSさんの話になる。
Sさんはとにかく頭の切れる人で数値分析にも強く、プレゼン能力も高い。
全部署にまたぐ会議体の運営も任されていた。
僕もかつてSさんと仕事をした実績があったため、その能力の高さは知っていた。
Sさんの働きぶりは相変わらず見事なものだった。
ただ少しだけ自分の能力を鼻にかけるところだけが気がかりだった。
Sさんが運営する会議で親しい人には愛称で、後輩には呼び捨てで話しかけていた。
会議という場では、それだけで公平性を疑われることもある。
僕はSさんと個人面談をして伝えることにした。
「会議というのは、各部署の代表としてそれぞれ出席しているんじゃないかな。
呼び方ひとつで公平性が欠けてくる。
仲のいい人の意見だけ通りやすいんじゃないか?という疑念も持たれるかもしれない。
あくまでもみんな平等な立場で出席しているんだから、こちらも皆平等に接すべきだと思うんだ」
Sさんは、黙って話を聞いてうなづいていた。
続けて「期待を超えると信頼に繋がる話」をした。
「あなたは、類まれな能力の高い持ち主だと思っている。分析もできるし、プレゼン能力も高い。
周りの人から頼まれる仕事も事実多いと思うんだよね。もちろん頼まれた内容の成果物のクオリティはすごく高い。
次は、その仕事を頼んだ人の背景を考えてみて欲しいんだよね。
相手が本当に欲しいのは、依頼された成果物そのものなのかな?
その成果物を使って実現したい未来のことなんだと思うんだ。
相手がまだ言葉にしていないところまで先回りした成果物を渡したとき、人は『期待以上だった』と感じる
Sさんは、それができる能力の持ち主だと思うんだよね」
Sさんは僕の話を聞きながら、ちょっと考え込むように手をあごに当てていた。
これがキッカケになったかは分からないが、Sさんの働き方は一変した。
会議体での平等な姿勢はもちろんのこと、変わらない精度の高い仕事。切り口鋭い意見など、彼の良さはどんどん磨かれていった。
それからSさんへ依頼される仕事が目に見えるように増えていった。
ある時、別部署の管理職の人と話す機会があった。
「Sさんってすごい能力が高いですね。びっくりしたんです!
私が依頼した仕事だけじゃなく、難しい案件も快く受け入れてくれて。
そして私がイメージしていたものよりも素晴らしいものを作ってくれました。
本当にありがとうございます」
その話を聞いて、Sさんが期待以上の成果を出し続けていたことを改めて知った。
なるほど、彼に仕事が集まるのはこういう理由だったのか。
Sさんは、期待値以上の成果で信頼を確実に積み上げ続けたのだろうと思った。
その評判はとどまることを知らず、今は労働組合の委員長まで任されている。
僕のアドバイスがきっかけだったのかは分からない。
もともと彼の中にあったものが、たまたま形になっただけかもしれない。
でも、ひとつだけ確かなことがある。
Sさんは、期待以上の仕事を積み重ねることで、人からの信頼を積み上げていった。
だから今、多くの仕事が集まり、多くの人に必要とされている事実がある。
『期待を超えると信頼につながる』
これは理想論ではない。
僕はその積み重ねがひとりの人を変え、周りの評価を変え、信頼へと繋がっていく姿を直ぐ近くで見てきた。
信頼は、誰かが与えてくれる肩書きではない。
期待を超え続けた人に、あとから自然に集まってくるものだろう。
あなたの周りにも「この人だからお願いしたい」と思う人はいますか?
その人は、どんなところで期待を超えていましたか。よかったらコメント欄で教えてください。
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とても素敵な内容でした☺️
アドバイスをしっかりと受け止め、実践する。素晴らしい姿勢だと感じます。
たれさんのようなアドバイス出来る上司、憧れます✨
たれさんのアドバイス、的確ですね🌸
すごいな。そうやって人の才能まで引き出せてしまうたれさんに、私も引き出してほしい~
なんて思っちゃいました(笑)
わたしもそんな期待を超えるようなお仕事をしていきたいな~って思いました。